航空各社は燃油特別付加運賃（燃油サーチャージ）を6月の予約発券（購入）分から1段階引き下げると発表しました。サーチャージ額はシンガポールケロシン・タイプのジェット燃料の平均価格をもとに2ヶ月ごとに見直しが行われております。ウクライナ情勢に続きイスラエル・パレスチナ・イランを中心とした中東情勢の緊迫により、原油価格は上昇しておりましたが、現況の中東情勢はいくぶん和らいでおり、原油産油国の増産とトランプ相互関税の影響もありジェット燃料のレンジは下降傾向となっております。航空各社は2月から3月のジェット燃料の平均価格と同期間の為替平均1米ドル150円前後の円貨換算額を適用している点が、今回の値下げに至っている経緯とされております。2025年4月末の対米ドル為替レートは140円を切る時期もあり、少しずつですが円高傾向となってきております。今後、為替レートがさらに円高に振れる場合はサーチャージ額は大幅な値下げの可能性があり、ジェット燃料の下落と円高に転じる場合には今秋以降は値下がり傾向が予想されます。引き続き外国為替の動向が大きな鍵を握っており、次回改定の8月以降のサーチャージ額の値下げが期待されます。

◆ 燃油サーチャージ・情報！
1. 2月の予約発券分より、燃油サーチャージが見直しされます。※次回改定は2025年8月

2. 燃油価格の値上げ、値下げに応じて航空会社により、航空運賃の価格を改定する場合があります。サーチャージが値上げになると、運賃を値下げして航空券総額で値上げ感を少なくする場合もあり、サーチャージが値下げになると航空運賃を値上げする傾向があります。

※外資系航空各社は、為替レートの変動により小刻みな運賃改定を実施しております。

3. サーチャージと航空運賃の関連性は改定と併せて航空運賃の価格改定の有無についての確認も必要です。

例）

ベトナム行き　　 『往復』 5月ご購入 22,000円 ⇒ 6月ご購入 19,000円
インドネシア行き 『往復』 5月ご購入 42,000円 ⇒ 6月ご購入 37,000円

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